とろサーモンは歴代最高チャンピオン

M-1グランプリ2017優勝のとろサーモン

 

ずっと準決勝止まりだった彼らがラストイヤーで巻き返した。

 

 

f:id:ajseptem911:20181121150540j:plain

 

 

 

 

この優勝に異議を唱えるものも少なくない。

 

 

「ラストイヤーだから審査員が甘かった」

 

「松本は和牛に入れてた」

 

「何年も同じネタをしてた」

 

 

 

私はそんなものだからどうしたと思う。

 

審査員が甘かったのではない。これまでの芸歴15年の中で彼らに魅了されたものが多かったということだけだ。

 

どうしても優勝させてあげたい。この気持ちを生ませた時点でとろサーモンの勝ちなのだ。

 

 

何年も同じネタをしていたからなんだ。ネタはその時のお客さん、会場、はたまた演者側の手直しや意識によってガラリと変わるものだ。久保田が絶好調だったのが大きいだろう。

 

 

 

 

さらに彼らは今までとは違い、2017年では演者自身が明るく、楽しそうな漫才へと変化していた。久保田の見た目も打ち消す良い見せ方だった。

 

そんな全ての要素が味方してもたらした優勝だった。

 

 

 

 

 

 

先日、M-1グランプリを軸にとろサーモンをフューチャーしたドキュメンタリー、

泥に咲く花が放送していた。

 

 

 

彼らは早めに名を売ったいわゆるエリートコンビである。

 

スカし漫才という新しいスタイルの発明もあったが、うまくいかずそこからのくすぶりが長かった。

 

何か変えようと東京に進出したが、それがさらなる地獄への入り口だった。

 

 

その彼らの生活がドキュメンタリーで語られていたがこれがまた辛い。

 

どんどんと重ねられていく芸歴とどんどんと底あげてくる後輩。

 

精神的にやられていたという村田さんの話は涙なしでは聞けない。

 

 

 

 

 

日本人にはその人の背後にあるストーリーに心を打たれる事が多いらしい。

 

今年の甲子園準優勝の金足農業に全国民が心打たれたのも頷ける。

 

だからなんだ、それこそ日本人じゃ。

 

良いストリーに心を打たれる。それでいいのだ。