サンドウィッチマンは革命的お笑い界改革コンビ

 

誰もが知っている超人気芸人、サンドウィッチマン

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その名を世間に知らしめたのはM-1グランプリ 2007のことだ。

 

それまで無名だったのに敗者復活からの優勝である。

 

彼らはなぜ面白いのか?

 

ズバリ一言で言えば、漫才なのにコントをするからである。

 

 

 

普通のコンビでは漫才中に設定についたとしても、ボケのあとは設定から外れてツッコむ。

 

例えば、ノンスタイルのエレベーターの漫才で示そうと思う。

 

井上「2人でエレベーターに閉じ込められた時の練習しておこう」

(設定に入る)

井上「おい、石田〜閉じ込められたぞ」

石田「やっと2人きりになれたね」

井上「気持ち悪いな」

石田「ネタ合わせしようか」

井上「どんだけ真面目やねん、この状況でそんな冷静になられへんやろ」

 

 

見てもらってわかる通り、井上がツッコむ時はエレベーターに閉じ込められている井上としてではなく、現在の井上がツッコむのである。第3者視点から間違いを訂正するのだ。多くの芸人がこのスタイルである。

 

 

 

これを一気に変えたのが、サンドウィッチマンだ。彼らは、漫才が始まって設定に入ったら一度もサンドウィッチマンとしての言動はとっていない。忠実に設定の役の言動に終始するのだ。こっちの手法の方がテンポ良くボケ数を増やすことができ、時間制限のあるM-1では生きるのだ。

 

 

ただ、デメリットもある。漫才なのにコントをしていることである。

M-1グランプリでは正統派のしゃべくり漫才を評価する傾向にある。そのため、採点される際に同じ点数で他のコンビと並んだ時に漫才ではないからと落とされることがある。

事実、サンドウィッチマンは2007年のM-1では準決勝敗退で敗退している。

 

しかし、彼らはそんな逆境をはねのけるくらいに圧倒的に面白かったのだ。敗者復活戦は観客投票。見ていた人を純粋に笑わせたコンビが勝つのだ。復活戦を勝ち抜き、そしてそのまま優勝である。

 

 

それまでの常識を覆したサンドウィッチマン。さすがである。